相続放棄はどの専門家に相談する?
相続放棄を相談するのはどの専門家?
相続が発生した際、「相続放棄」を検討する方は多くいます。たとえば、
- 「故人に多額の借金がある」
- 「トラブルになりそうな遺産分割協議には関わりたくない」
こうした理由で悩む方にとって、相続放棄は有効な選択肢です。しかし、相続手続きは複雑で、多くの方にとって初めての経験となるでしょう。とりわけ相続放棄の手続きは判断も難しく、専門家の助けを求める方が少なくありません。
この記事では、相続放棄を相談できる専門家と、それぞれの専門家に依頼できる内容やそのメリットについて詳しく解説します。
相続放棄とは?
相続放棄とは、被相続人の財産のプラスもマイナスも一切引き継がない手続きを指します。相続放棄をすると、初めから相続人でなかったとみなされ、借金の返済義務がなくなるだけでなく、遺産分割協議に参加する必要もなくなります。
また、相続放棄をすれば相続財産を受け取らないため、相続税の支払い義務も原則としてありません。ただし、相続放棄には家庭裁判所での手続きが必要です。
相続放棄を税理士に相談する
税理士に相談することで、相続放棄後の相続税負担や節税効果について具体的なシミュレーションが可能です。特に二次相続に関する節税対策など、複雑な税務計算を行ってもらうことができ、早めに相談することで最適な対策を検討できます。また、税理士に依頼すれば、相続税申告などの手続きを一括で依頼することができ、相続手続き全体の負担が軽減されます。
相続放棄を弁護士に相談する
弁護士は、相続放棄に関するすべての手続きを代行できる唯一の専門家です。書類集めから裁判所への申述手続きまで、全てを依頼できるため、手続きに関する負担が大幅に軽減されます。弁護士に依頼することにより、他の相続人とのトラブルにも対応してもらえるため、安心して相続放棄を進めることができます。
相続放棄を司法書士に相談する
司法書士に相談すると、相続放棄に必要な戸籍謄本の収集や書類作成を依頼することができます。弁護士に比べ費用は低めですが、司法書士は書類作成をサポートする役割に限られます。そのため、手続きの一部だけをサポートしてもらいたい方に向いています。
弁護士と司法書士の違い
相続放棄において、弁護士と司法書士の違いは、対応できる業務の範囲にあります。
弁護士は相続放棄に関する全ての手続きを代行する権限を持っており、書類の作成から裁判所への申述、さらに相続人間のトラブル対応まで一貫してサポートが可能です。これに対して、司法書士は主に書類作成の代行と、それに伴う相談業務がメインで、代理として手続きを行う権限はありません。相続放棄に伴う他の相続人とのトラブルにも対応できるのは、弁護士ならではの強みです。
まとめ
相続放棄の相談は、依頼内容やニーズに応じて、税理士、弁護士、司法書士のいずれかに相談するのが良いでしょう。それぞれの専門家の強みを活かし、最も適したサポートを受けることで、スムーズに相続放棄の手続きを進めることができます。
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