【祭祀承継】【相続登記】お墓の相続登記、どうやって引き継げばいい?
クライアント情報
沖縄県本島在住 70代男性
問題となっていた事柄
依頼者は、先祖代々受け継がれてきたお墓の管理をしていた。しかし、墓地の名義が亡くなった祖父のままとなっており、正式に自身の名義へ変更したいと考えていた。しかし、祖父の相続人が数十人にも及び、その中には連絡先が不明な人もいる状況だった。そのため、どのように手続きを進めればよいのか分からず困っていた。
争点
相続人が多数存在し、その中には連絡が取れない者もいる状況で、墓地の所有権移転登記をすることができるか。
法的手続きを経て、依頼者が正式な墓地管理者として認められるか。
弁護士が介入した結果
まず、祖父の相続人を戸籍などを通じて特定し、相続人の数や所在を明らかにした。しかし、相続人の中には連絡が取れない者も存在し、全員からの承諾を得ることが困難であることが判明した。そこで、家庭裁判所に対し、祭祀承継者を指定する審判手続き を行った。
裁判所は、依頼者が長年にわたり墓地を管理してきたことや、他の相続人の状況を考慮し、依頼者を正式な 祭祀承継者 に指定。その結果、依頼者は適法に墓地の所有権移転登記手続きを行うことができ、正式な名義人としてお墓の管理を続けられることとなった。
この事例のように、相続人が多く所在不明者がいる場合でも、適切な法的手続きを取ることで、円滑に相続登記を進めることが可能です。お墓や祭祀財産の承継にお悩みの方は、ぜひ専門家にご相談ください。