遺産分割協議書のハンコを押す前に確認する3つのポイント
「遺産分割協議書にサインしてほしい」と言われたけれど、
✅ なぜかモヤモヤする
✅ 「本当にこの内容でいいの?」と不安を感じる
✅ 兄弟姉妹の言い分に納得できないけど、反論しづらい
このように感じているなら、あなたは今まさに「遺産分割の落とし穴」にハマろうとしている可能性があります。
遺産分割では、知識がないと簡単に「不利な条件」に誘導されてしまいます。
実際に、こんな相談が寄せられています。
▶ 「兄が用意した遺産分割協議書にサインしたら、私だけ現金がほとんどもらえなかった…」
▶ 「不動産の評価がやたら低いと思ったけど、強引に押し切られてしまった…」
▶ 「長男だから、と言われて我慢したけど、本当にそれが正しいの?」
遺産分割の場面では、「法律の知識がある人」「口が達者な人」「主導権を握っている人」が圧倒的に有利です。
でも、「知らなかったから…」では済まされないのが法律の世界なんです。
では、具体的にどんな「内容」に気をつければいいのでしょうか?
遺産分割で不利な条件を飲まされる典型パターン3つのポイントを解説します。
ポイント①法定相続分より少なくないか
ご存知のとおり、法定相続分とは、民法で定められた「相続人が最低限もらえる割合」です。
しかし、遺産分割協議では、「とりあえずサインして」と言われると、法定相続分より少ない取り分になってしまうケースがあります。
📌対策:「本当に納得できる割合か?」を確認しましょう。
- 「あなたの取り分は〇〇%」と言われたら、その根拠を聞く
- そもそも「公平な分け方」になっているのか、第三者にチェックしてもらう
- 法定相続分より少ないなら、その理由をしっかり理解する
「うちの家族はもめないから大丈夫」 と思っていても、あとから 「やっぱり納得できない」 という声が多いのが相続の怖いところです。
ちなみに、法定相続分はこちらです。
▷当事務所は遺産の分け方についても、相続に強い弁護士がサポートしています。
ポイント②そもそも遺産の全容が明らかになっているか
✅ 「遺産分割協議書に書いてある財産しか本当にないの?」
✅ 「もしかして、他に隠された財産がある?」
✅ 「誰かが預金を勝手に引き出していない?」
相続人の中には、「遺産の内容をきちんと開示しないまま、サインを求めてくる人」 もいます。
特に、遺産の管理をしていた相続人(長男など)がいる場合、「本当にすべての財産が開示されているのか?」を慎重に確認する必要があります。
📌対策:「遺産の全容が明確か?」を確認!
- 通帳を確認し、相続開始前に多額の引き出しがないかチェック!
- 不動産の登記簿を取り寄せて、相続財産の全体を把握!
- 「これが全財産です」と言われたら、証拠を出してもらう!
▷私たちは相続財産調査によって、財産の全貌を明らかにすることができます。
ポイント③自分だけ特定の義務や負担を負わされていないか?
✅ 「なぜか自分だけ借金の負担を負うことに…?」
✅ 「実家の管理を押し付けられた!」
✅ 「なぜか介護費用を負担することになっている…?」
遺産分割協議書の内容をよく見ると、
「自分だけ特定の負担を押し付けられている」というケースが少なくありません。
例えば、
- 「長男だから、実家を相続する代わりに親の借金を引き継ぐこと」
- 「相続財産を分ける代わりに、介護費用はあなたが負担すること」
- 「〇〇万円を他の相続人に支払うこと」
📌対策:「負担が一方的になっていないか?」をチェック!
- 他の相続人は負担を負わないのか?
- この負担を引き受けたとき、何かリスクはあるか?
- 納得いかないなら、「なぜ私だけ?」と説明を求める!
▷負債が多すぎる場合は、相続放棄も検討してください。
協議書に違和感を感じたら、
当事務所では、財産調査を行なっています。