所長弁護士 久保以明
当事務所は企業法務を中心業務とした法律事務所ですが、大多数の法律事務所と同様、不動産取引などの一般民事事件、家事事件、刑事事件も扱っており、私も多種多様な事件を処理してまいりました。
その中で、私は、多くの相続案件と出会うことになりました。
沖縄には、長男がトートーメを承継するとともに一家の財産をすべて承継するという風習がありますが、現在は、以前と違って、必ずしもこれを重視しない人も多くいらっしゃいます。
そのような関係で、時としてこれが深刻な遺産相続問題に発展していることがよく見受けられます。
もちろんトートーメの問題とは無関係に遺産を巡る争いが生じていることもありますが、いずれにしても、遺産を巡る争いは非常に深刻で、血を分けた兄弟や親類が争う状況は非常に心を痛めるものがあります。
また、相続問題は、法的にも色々と複雑で、解決に非常に時間がかかることも多く、経済的・精神的な負担はかなり重いといえます。
そのような仕事をしていく中で、私は、この分野で専門的な知見に基づいて、適切にかつ迅速・明快に筋道をつけて紛争を紐解き、解決していく必要があると思っています。