ご相談者の情報
ご相談者は50代の女性で、那覇市にお住まいの方でした。お父様の相続をめぐって、相続人である兄弟のうち長男が話し合いを主導し、長女であるご相談者には一切相続させないという方向で遺産分割の話が進められていた事案でした。
ご相談の背景
ご相談者は5人兄弟の末っ子で、相続財産には軍用地と預貯金が含まれていました。ところが、長男は男兄弟4人で遺産を分け、ご相談者には何も渡さない内容の協議書に同意するよう、繰り返し迫ってきました。電話やメールで執拗に連絡が続き、訪問を予告するような強い文面まで送られてきたため、ご相談者は精神的にも追い詰められ、ご自身では対応しきれない状況となっていました。
弁護士の対応
ご相談を受けたその場で、まずご相談者にも法定相続分を取得する権利があることを説明し、直ちに受任しました。そのうえで、その場で長男に電話を入れ、今後の連絡窓口はすべて弁護士であること、ご相談者本人には直接連絡しないよう明確に伝えました。これにより、長男からご相談者への連絡や訪問は一切なくなりました。その後、家庭裁判所に遺産分割調停を申し立て、ご相談者の法定相続分を確保する方向で手続を進めました。
解決結果
その結果、ご相談者は法定相続分通りの遺産を取得することができました。相手方からの強い圧力を弁護士が遮断したうえで、法的に認められる権利をきちんと実現できた事例です。精神的な負担の大きい案件でしたが、ご相談者に直接の攻撃が及ばない状態を作れたことも、大きな解決の一つでした。
担当弁護士のコメント
相続では、本来の権利があるにもかかわらず、他の相続人から強い圧力を受けて諦めかけてしまう方が少なくありません。しかし、法的な権利は感情論では失われません。弁護士が間に入ることで、相手方からの攻撃を止めつつ、本来受け取るべき相続分を実現できる場合があります。