ご相談者の情報
ご相談者は40代の方で、那覇市にお住まいの方でした。当初はお父様の相続についてのご相談でしたが、詳しく確認すると、祖父の代から遺産分割が完了しておらず、祖父名義の不動産が複数残っていることが判明したため、ご自身の代で根本的に整理したいと考えてご相談に来られました。
ご相談の背景
祖父の法定相続人の中には、県外に住んでいる方や、まったく面識のない方も含まれており、所在すら分からない方がいる状況でした。また、祖父名義の不動産については、ご相談者が固定資産税を負担しているものもあり、できればその不動産を単独で取得したいという希望をお持ちでした。さらに、ご自身やご家族の代で問題を先送りにせず、子どもたちに苦労をかけたくないという強いお気持ちがありました。
弁護士の対応
弁護士は、まず法定相続人の調査と遺産内容の調査を進め、県内外に多数の相続人がいることを確認しました。そのうえで、各相続人に対して手紙を送り、遺産内容、想定される分割方法、ご相談者の希望などを具体的に説明しながら意向確認を行いました。また、希望者には面談も行い、事情を丁寧に説明しました。こうした調整の結果、多くの相続人が不動産取得を希望していないことが分かり、現預金の分配を組み合わせた現実的な解決案をまとめることができました。
解決結果
結果として、一部の法定相続人には現預金を分配する形をとりつつ、ご相談者が祖父名義の不動産を単独で取得することができました。さらに、あわせてお父様の遺産分割協議も進め、6か月間で2世代分の遺産分割協議を終えることができました。
担当弁護士のコメント
被相続人が亡くなってから長い年月が経過している相続では、相続人調査だけでも大きな負担になります。そのような事案でも、すぐに調停へ進むのではなく、まず事情を丁寧に説明し、協議の余地を広げることで、希望に沿った解決につながる場合があります。