ご相談者の情報
ご相談者は60歳前後で、那覇市にお住まいの方でした。親御様の相続をめぐって、那覇市内の実家の土地建物について兄弟4名の間で遺産分割調停が続いていたものの、相手方から寄与分や特別受益の主張が繰り返され、調停が混乱した状態となっていました。
ご相談の背景
ご相談者は、ご自身で遺産分割調停を進めておられましたが、申立てから1年が経過しても解決の見通しが立たない状況でした。相手方は、実家の土地建物を取得したいと求める一方で、寄与分や特別受益に関する主張を次々と行っており、論点が整理されないまま手続が長期化していました。ご相談者としても、自分たちの主張がきちんと認められるのか不安になり、専門的に対応できる弁護士への依頼を決められました。
弁護士の対応
ご依頼後は、遺産分割の実務に沿って、まず土地建物の時価評価をきちんと行い、評価額を前提とした分割案を組み立てました。そのうえで、相手方が主張する寄与分や特別受益について、法的に認められる範囲と認められにくい範囲を整理し、調停委員会にも見通しを示しながら、争点を一つひとつ整理していきました。無駄な争点で調停が空転しないよう、法的な筋道を立てて協議を進めたことがポイントとなりました。
解決結果
その結果、当初は低い評価で進みかけていた土地建物について、時価評価を反映した高額の代償金を取得する形で解決することができました。さらに、審判に移行することなく、紛糾していた調停をまとめ上げることができ、ご相談者にとって納得感のある解決につながりました。
担当弁護士のコメント
遺産分割調停は、評価、寄与分、特別受益など、複数の専門論点が重なることが多く、ご本人だけで整理するのは簡単ではありません。特に、相手方が多くの主張をしている案件では、何が本当に法的争点なのかを見極めて整理することが、早期解決のために非常に重要です。