軍用地をお持ちの方へ ー軍用地は争うことなく相続する方法がありますー
沖縄での相続紛争はほとんどが不動産が絡むものです。
特に、軍用地がそこに含まれるケースが非常に多いといえます。
やはり軍用地料という価値を生む優良資産だからでしょう。したがって、軍用地をお持ちの場合、遺産相続において紛争化する可能性が高いということはいえます。
通常の相続財産と軍用地の扱いの違い
紛争化する可能性は高いのですが、軍用地には通常の不動産(土地)と変わった特色があります。つまり、軍用地は、所有者が直接利用することが想定されておらず、軍用地料をもらう権利が、所有権の実質的な意味内容になっているというところです。
普通の土地は、これを直接、具体的に所有者が利用することが前提と考えられているため、現物を分筆して分けようとすると、どうしても場所によって価値に差ができてしまったり(土地の高低差、道路に面する範囲の広さ等)、
あるいは分筆すると一つ一つの面積が小さくなりすぎてしまって、利用価値がなくなってしまったりするなど、現物分割は極めて困難です。
そこで、やむなく相続人の一部が土地をほぼすべて取得し、その代わり土地の対価を弁償するという代償分割による遺産分割が検討され、代償分割が無理となると、換価分割、すなわち土地を売却しなければならない、という事態になります。また、共有分割といって、土地を共有したところで、何の解決にもならないので、共有分割がなされることもあまりありません
方法次第で軍用地の遺産分割は争うことなく、スムーズに行うことができます
しかし、軍用地の場合、先ほど述べましたとおり、実際には現物を利用することがなく、軍用地料のみが取得の意味があるので、現物分割をする必要はなく、割合を決めて軍用地料をもらえればいいという特色があります。
すなわち、通常の土地では紛争解決にならないとされ、まず利用されない共有分割という手法で、遺産分割をすることが可能なのです。
したがって、軍用地以外の不動産等の処理さえうまく行えば、軍用地自体は、比較的スムーズに、遺産分割が行える資産ということがいえます。
もっとも、軍用地の取得割合を決めるにあたって、特別受益や、寄与分といった複雑な問題が噴出する恐れもあります。
軍用地を含む遺産が場合には、紛争が起きやすいので、是非ともご相談を頂ければと思います。
軍用地の倍率について知りたい方はこちらでQ&Aとして解説しておりますので、ぜひご覧ください。
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